荘内しょうない)” の例文
また荘内しょうないの平田の矢流川やだれがわという部落には、古い八幡の社があって、その前の川でも権五郎が来て目を洗ったといっています。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
荘内しょうない大泉村の天王寺のしょうずかの姥も、乳不足の婦人が祈願すれば乳を増すといって、多くの信者がありました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
以前遠野物語に出て有名になった陸中のオクナイ様は、家々の神ながらオシラ神とは別のようにも説かれているが、羽前うぜん荘内しょうない地方のオコナイ様は、ほぼ精確にオシラ神に該当している。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
山形県の荘内しょうない地方では、この鳥をまたアマケロと呼んでおり、ここにも例の通り馬喰ばくろうのかかあという昔話が伝わっている(『土の香』一四号)。ケロは啼声を擬した名であることうたがいがない。
伊勢の一志いちし郡などでいう島の女、信州川中島附近の越後えちごの田植女、秋田県由利ゆり郡などの荘内しょうないの早乙女などは、今では年々の檀家だんかのごときものができて、いつもまった家の田に来て植えているが
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
荘内しょうない以北由利ゆりの海岸も一様である。
同 同 荘内しょうない村大字小島地字峡下こうげ
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)