“草根”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうこん66.7%
くさね33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この鵜殿は先に信長の兵が来り攻めて兵糧に乏しかった時に、城内の草根そうこん木菓を採って、戦なき日は之れを用い、戦の日には、ほんとうの米を与えたと云う勇士である。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
大手搦手からめてから運ばれてくる傷病兵の看護から、喰べられる草根そうこんみ集めたり、夜は夜で、侍女たちと共に針をもって、将士の着るつづれを縫うなど、女には女の籠城があった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第一首の、「君が代も我が代も知らむ(知れや)磐代いはしろの岡の草根くさねをいざ結びてな」(巻一・一〇)も、生えておる草を結んで寿を祝う歌で、「代」は「いのち」即ち寿命のことである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)