“芳草”の読み方と例文
読み方割合
ほうそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦争の荒し壊す力よりも、もっと大きい力が、砲弾にくだかれた塹壕ざんごうの、ベトンとベトンの割れ目から緑の芳草ほうそうとなって萌え始めた。
勲章を貰う話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
誠にうき世は一人いちにんのうき世ならず、家々の涙を運ぶこの青山の墓地、芳草ほうそう年々緑なる春ごとに、われも人も尽きぬ涙を墓前に灑ぐべきか。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あるいはまた、「煬帝春游古城在。壊宮芳草満人家。〔煬帝ようだい春游しゅんゆうせる古城こじょうり。壊宮かいきゅう芳草ほうそう 人家じんかつ。〕」