花鰹節はながつお)” の例文
で、その牛乳と、花鰹節はながつおをふりかけた御飯のお皿と、剥げちよろけの、ふちのかけたお椀を取り出すと、罎の牛乳をお椀へ移して、部屋のまん中へ新聞紙をひろげた。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
番頭は、私達の前にある冷豆腐ひややっこの皿にのみ花鰹節はながつおが入って、主人と自分のにはそれが無いのを見て、「こりゃ醤油しょうゆばかしじゃいけねえ。オイ、鰹節おかかをすこしかいて来ておくれ」
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
で、その牛乳と、花鰹節はながつおをふりかけた御飯のお皿と、剥げちよろけの、ふちのかけたおわんを取り出すと、びんの牛乳をお椀へ移して、部屋のまん中へ新聞紙をひろげた。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
で、その牛乳と、花鰹節はながつおをふりかけた御飯のお皿と、げちょろけの、ふちのかけたお椀を取り出すと、びんの牛乳をお椀へ移して、部屋のまん中へ新聞紙をひろげた。
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その明くる日から、リリーはすっかり品子と仲好しになってしまって、心から信頼している様子が見え、もう牛乳でも、花鰹節はながつおの御飯でも、何でもおいしそうに食べた。
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)