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花聟
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はなむこ
ふりがな文庫
“
花聟
(
はなむこ
)” の例文
「え? 僕は、その、何も、いや、困ります。僕は、ただ、
花聟
(
はなむこ
)
の役を演じてみたいと思っているだけなのです。」
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
甘露寺では、国主の
花聟
(
はなむこ
)
として、一山の僧衆が数十人の大将と迎えに立ち、呉侯孫権をはじめ、母公、喬国老など、本堂から方丈に満ち満ちて待ちうけていた。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『してみると、
花聟
(
はなむこ
)
の贈物じゃないんだ』とラズーミヒンは考えて、なぜかしらうれしくなった。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
新婚者と、女
角力
(
ずもう
)
になったタルタン、彼女のために殺されてしまった
花聟
(
はなむこ
)
、歓楽の夜の海を水自転車で彼にあたえた、妖婦タルタンの愚かな行動、水底深く死んだ花聟のダンデズム、影は水に映る。
飛行機から墜ちるまで
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
他のどんな
花聟
(
はなむこ
)
が彼のやうな樣子——こんなに目的を急いで、こんなに恐ろしいやうに決然としてゐることがあらうか、また、誰が、あんなきつとなつた眉の下に、あんな燃えるやうな
閃
(
ひら
)
めく眼を
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
「さあ、さあ、
花聟
(
はなむこ
)
さま。ちょうど、結婚の時刻でござります」
世界怪談名作集:10 廃宅
(新字新仮名)
/
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン
(著)
「ま! どうしたの、だんなもこの
娘
(
こ
)
も、まるで
花聟
(
はなむこ
)
花嫁さんだよ。いいえ、この頃の新郎新婦はもっとひらけていますとさ! さあ、これへお
箸
(
はし
)
でもつけて」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『
花聟
(
はなむこ
)
の贈物だな』とラズーミヒンは考えた。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
花聟
(
はなむこ
)
は、床の間の松竹梅を後ろにして、固くなっていた。ふだんの庄次郎とは、別人のように見える。張子の虎みたいに重そうな首をして、耳たぶが、充血している。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「花嫁は一丈青の
扈三娘
(
こさんじょう
)
です。そして
花聟
(
はなむこ
)
は」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
聟
漢検1級
部首:⽿
14画
“花聟”で始まる語句
花聟君