芦安あしやす)” の例文
明日芦安あしやすに帰るという老人の一人は、二度北岳に登っているそうで、今一日早く来れば、わしが案内して上げたに、惜しいことをしたというので
北岳と朝日岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
芦安あしやすの名取直江という人が明治四年に開いた白峰しらね北岳は、登山者がないので間もなく荒廃したというが、明治十九年に敬神講の先達原丈吉という人の開いた赤石、奥西河内おくにしごうち
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
奈良田から芦安あしやすへの路と岐れ、早川に架した鉄線の釣橋を渡った。相当に長いのでよく揺れる。それに釣橋を渡るのは始めての人が多いので、橋の中途でさまざまの滑稽が演じられた。