新字:般若心経
慥に見屆たり何所に居り候やおし下さる可しとたづねければ住持はきゝは以ての外のことながら然樣さやうな者は參らず定めて門違かどちがひに候はんと云ひつゝ見向みむきもせず般若心經はんにやしんきやうよんで居けるに否々いや/\是へ追込しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)