臥破がばっ)” の例文
敦夫は臥破がばっとはね起きるや、気絶している母を抱上げて洞穴を出る、もうあとは夢中で、蘆を踏倒し灌木を押分おしわけて街道へ出た。——そこから二三丁西に小作人の村田与二郎の家がある。
殺生谷の鬼火 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)