腹籠はらごも)” の例文
疲れ切った脳の中に、その臭気ばかりが一つ一つ別々に描かれて、ああ、湿っぽいのは腹籠はらごもりで、蒼臭いのはまむしむくろ、汗蒸れたのは自分であろう。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)