“腹懸”の読み方と例文
読み方割合
はらがけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八はもう逃げられないとあきらめてからは、頗る平気でゐる。腹懸はらがけに這入つてゐる貨幣を隠さうなんぞといふ気は少しもない。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
八はそれを見ると、もうこれさへ取れば好いといふやうな気がした。そして金入の中のものを、例の不器用な指で一つ一つつまみ出して、腹懸はらがけに入れた。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)