腰壁こしかべ)” の例文
何かといえば、その部屋の腰壁こしかべと垣の間に落ちていた丸い紙屑かみくずだ——雨に打たれた様子もなく、フワリと草の上に浮いているのは、捨てたばかりの手拭紙てふきがみに相違ない。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)