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胸突坂
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むなつきざか
ふりがな文庫
“
胸突坂
(
むなつきざか
)” の例文
と小声に
吟
(
ぎん
)
じながら、
傘
(
かさ
)
を力に、
岨路
(
そばみち
)
を登り詰めると、急に折れた
胸突坂
(
むなつきざか
)
が、下から来る人を天に
誘
(
いざな
)
う
風情
(
ふぜい
)
で帽に
逼
(
せま
)
って立っている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
菊坂の空地というのは、
胸突坂
(
むなつきざか
)
の下から本妙寺の裏につづいた荒れ地で、子供の遊び場と町内の
埃捨場
(
ごみすてば
)
になっている。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
井口城の
胸突坂
(
むなつきざか
)
を駈け上り、二の丸門も同様な手段で突破し、本丸の中門まで来ると、先にはいっていた腹心の家来が、
仮病
(
けびょう
)
を
称
(
とな
)
えていた久作と共に、内から開いた。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
菊坂の空地といふのは、
胸突坂
(
むなつきざか
)
の下から本妙寺の裏に續いた荒れ地で、子供の遊び場と町内の
埃捨場
(
ごみすてば
)
になつて居る。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「三日前、よく晴れた夕方でしたよ。
胸突坂
(
むなつきざか
)
の下で遊んでゐた町内の子供が五人、何度へ潜り込んだか、暫らくの間に
掻
(
か
)
き消すやうに見えなくなつたんですつて——」
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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「三日前、よく晴れた夕方でしたよ。
胸突坂
(
むなつきざか
)
の下で遊んでいた町内の子供が五人、どこへ潜り込んだか、しばらくの間に掻き消すように見えなくなったんですって——」
銭形平次捕物控:140 五つの命
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“胸突坂”の解説
胸突坂(むなつきざか)は、東京都文京区目白台一丁目にある坂。
別名水神坂(すいじんざか)
(出典:Wikipedia)
胸
常用漢字
小6
部首:⾁
10画
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
坂
常用漢字
小3
部首:⼟
7画
“胸突”で始まる語句
胸突