胸傷むねいた)” の例文
壇ノ浦に近づくが、ひとり平家にかぎらず、人の末路を描くのは、胸傷むねいたむことである。高原はもう虫の音が秋を思わせ、すすきも穂を出しかけている。(三〇・八・一四)
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)