胡弓こきゆう)” の例文
南さんは行者久ぎやうじやきうさんと云ふ盲目めしひで名高い音曲おんぎよくの師匠の弟子の一人でした。小いうちから琴も三味線も胡弓こきゆうも上手だつたのです。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
彼等は縁日で買つて来た粗末な胡弓こきゆうをひいたり、鉛筆で絵を描いたり、鬼ごつこなぞして遊んだ。てられた小犬と、数匹の金魚と亀の子も飼つてゐた。
哀しき父 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
さあれ、なほきゆく胡弓こきゆう
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かすかにも胡弓こきゆうまさぐり
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
すすりなくうれひ胡弓こきゆう
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)