“股火鉢”の読み方と例文
読み方割合
またひばち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富岡は、寒いので酒を注文した。女は瀬戸の火鉢を奥からかゝへて来て、富岡に股火鉢またひばちをすゝめてくれた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
なんという木念人ぼくねんじんだろう、因業な寒鴉め、といったところで仕方もないかい。ときに爺さん、手間は取らさねえからそこいらまでいっしょにあゆびねえ。股火鉢またひばち五合ごんつくとやらかそう。
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)