トップ
>
股旅
>
またたび
ふりがな文庫
“
股旅
(
またたび
)” の例文
「もう一人の男は、鐵之助といふ遊び人で、松前鐵之助と違つて、
股旅
(
またたび
)
の鐵之助といふちよいと苦み走つた、好い男の小
博奕打
(
ばくちうち
)
で」
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
先刻までの俺だったら、一緒にまた高飛びの、
股旅
(
またたび
)
かけた
草鞋
(
わらじ
)
を
穿
(
は
)
けと、いうところだが
左様
(
そう
)
はいわねえ、お袋さん、何とか法がござんすか。
瞼の母
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
剣劇の
股旅
(
またたび
)
ものや、幕末ものでも、全部がまだ在来の
歌舞伎
(
かぶき
)
芝居の因習の
繩
(
なわ
)
にしばられたままである。
映画芸術
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
股旅
(
またたび
)
物、三尺物の主人公が何で食っているかはいかにもはっきりしているが一歩すすんで
志士と経済
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
髪にも色気狂いのような
釵子
(
さいし
)
やら
簪
(
かんざし
)
やら挿して、亭主はおろか、
股旅
(
またたび
)
でも、呑み助の暴れン坊でも、まちがえばちょいと
抓
(
つま
)
んで
抛
(
ほう
)
り出すなどお茶の子だといわれているこのおばさんにしてさえ
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
身の置きどころは六十余州の、どこといって決まりのねえ空の下を飛んで歩く旅にんに逆戻り、
股旅
(
またたび
)
草鞋
(
わらじ
)
を直ぐにも穿こうか。(廊下の者が物に触れる、聞きつけて)だれだッ。(障子を開ける)
瞼の母
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
股
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
“股旅”で始まる語句
股旅者
股旅由高