“聖趾窓”の読み方と例文
読み方割合
ピイド・ウインドウ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
では試しに、屍室の扉（ドア）を開かずにおこうか。そうしたらきっとあの男は、僕等の帰った頃を見計って、横廊下に当る聖趾窓（ピイド・ウインドウ）から抜け出すだろう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) ／ 小栗虫太郎(著)
もっとも、横廊下に開いている聖趾窓（ピイド・ウインドウ）には、その上段だけが透明な硝子になっているけれども、一面に厚い埃の層で覆われていて、それには脱出の方法を、想起し得る術（すべ）もないのだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) ／ 小栗虫太郎(著)