つまだ)” の例文
併しどうも分からなかつた。そのうち母親が蓋を取つて見さうにするので、ドルフは足をつまだてて背後うしろへ窺ひ寄つた。屈んだり、伸び上がつたり、わざと可笑をかしい風をして近寄つたのである。
羸鶴るゐかく寒木につまだち、狂猿古臺にうそぶく——といつた風格、貧苦病苦と鬪ひながら、朝夕に藝道をいそしむ、このいみじき藝術家に對する尊敬と畏怖との念が、一枚一圓の筆記料の欲しさもさること乍ら
足相撲 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)