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翠黛
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すいたい
ふりがな文庫
“
翠黛
(
すいたい
)” の例文
秋風
嫋々
(
じょうじょう
)
と翼を
撫
(
な
)
で、洞庭の
烟波
(
えんぱ
)
眼下にあり、はるかに望めば岳陽の
甍
(
いらか
)
、
灼爛
(
しゃくらん
)
と落日に燃え、さらに眼を転ずれば、君山、玉鏡に
可憐
(
かれん
)
一点の
翠黛
(
すいたい
)
を描いて
湘君
(
しょうくん
)
の
俤
(
おもかげ
)
をしのばしめ
竹青
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
山は
高房山
(
こうぼうざん
)
の
横点
(
おうてん
)
を重ねた、
新雨
(
しんう
)
を経たような
翠黛
(
すいたい
)
ですが、それがまた
硃
(
しゅ
)
を点じた、
所々
(
しょしょ
)
の
叢林
(
そうりん
)
の
紅葉
(
こうよう
)
と映発している美しさは、ほとんど何と形容して
好
(
い
)
いか、言葉の着けようさえありません。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“翠黛”の意味
《名詞》
翠 黛(すいたい)
緑色のまゆずみ
緑色を帯びる山の景色。
(出典:Wiktionary)
翠
漢検準1級
部首:⽻
14画
黛
漢検準1級
部首:⿊
16画
“翠黛”で始まる語句
翠黛紅顔