群立むらだち)” の例文
近い所も遠い所も家は皆低くてそして代赭たいしや色の瓦で皆葺いてある。わざとらしく思はれる程その小家こいへの散在した間間あひだあひだに木の群立むらだちがある。雛罌粟コクリコの花が少しあくどく感じる程一面に地の上に咲いて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
山なるは森厳にして雲湧けりこずゑかぐろき杉の群立むらだち
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)