繰舟くりふね)” の例文
艪を漕ぐのには川底が浅すぎる、棹をさすのには流れが速すぎる——そのやうな川を渡るために、岸から岸へ綱を引き、乗手は綱を手繰つて舟をすすめる、これを繰舟くりふねの渡しとふ。
繰舟で往く家 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)