繁葉しげば)” の例文
かう云ふ追想やら思索やらに耽りながら、義雄は建物の前の方へまはり、何とも知れない大木に行き、月光がちら/\とその繁葉しげばをかき分けて漏れる樹かげの石に、勇と共に腰をかける。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)