縁暈えんうん)” の例文
その外いわゆる意識の縁暈えんうん fringe なるものを直接経験の事実の中に入れて見ると、経験的事実間における種々の関係の意識すらも、感覚
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
或一事を行う度に生活の中心がその一事に移動して焦点を作り、他の万事は縁暈えんうんとしてそれを囲繞いじょうしている。
母性偏重を排す (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
この聯想がなお前意識の縁暈えんうんとしてこれに附属している時は知識であるが、この聯想的意識其者そのものが独立に傾く時、即ち意識中心がこれに移ろうとした時は欲求の状態となる。
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)