“綿文”の読み方と例文
読み方割合
わたぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綿文わたぶんがよっぽど周到に手を打ったのだろう、まるで煙になって消えでもしたように、栄二の消息はどこでもつかむことができなかった。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
日本橋本町の綿文わたぶんという大きな両替商りょうがえしょうで、客座敷の襖を張り替えるのに、紙合せと下見のため、兄弟子の多市といっしょにでかけたのである。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そうかもしれない、親のことは自分は知らないが、十年ものあいだ「親方」として尊敬し、信じきっていた芳兵衛。奥の人たちとさえ親しくしてきた綿文わたぶん
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)