綱付山つなつきざん)” の例文
足を引きずって来たのはお米と仲間ちゅうげんの宅助で、もうこの辺へ来て四方を仰ぐと、綱付山つなつきざん赤帽子岳あかぼうしだけ丸笹まるざさの峰などが、白雲の上に巨影をみせているので、まったく、山奥へ来たという感じが深い。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)