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素封家
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ものもち
ふりがな文庫
“
素封家
(
ものもち
)” の例文
「脇本陣の
素封家
(
ものもち
)
の、楢屋佐五衛門の一人娘、お浜という十九の初花に、想われて見りゃア九十郎だって魂フラフラになるだろうよ」
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
大阪市住吉区阿倍野筋一丁目に、山本照美と云う
素封家
(
ものもち
)
の未亡人が住んでいた。
其家
(
そこ
)
には三人の子供があって、長女を政子、長男を政重、次男を政隆と云っていた。
室の中を歩く石
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
田舎の
素封家
(
ものもち
)
などにはよくある事で、何も珍しい事のない単調な家庭では、腹立しくなるまで無理に客を引き留める、客を
待遇
(
もてな
)
さうとするよりは、寧ろそれによつて自分らの
無聊
(
ぶれう
)
を慰めようとする。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
雍州城
(
ようしゅうじょう
)
の西門から五里ぐらい北の方へ往った。侘しい夕方であった。道度はその日も朝から水以外に何も口にしていないので、物をくれそうな
素封家
(
ものもち
)
の家を物色して歩いた。
黄金の枕
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“素封家”の意味
《名詞》
素 封 家(そほうか)
大金持ち。資産家。財産家。
(出典:Wiktionary)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
封
常用漢字
中学
部首:⼨
9画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“素封”で始まる語句
素封