納戸船なんどぶね)” の例文
と思うと——みよしをつッかけてきた一そう納戸船なんどぶね、そこから、ワーッという喊声かんせいが揚がった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当夜——ふなべりを傾けて阿波方の納戸船なんどぶねがぶつかってきた刹那、四国屋の船のみよしから、お綱をひっかかえて激浪へ身を躍らせた弦之丞の行動は、あえて、殺到した追手におどろいて
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お手入れ中の納戸船なんどぶね、あれなら軽い、たいして人数は乗れませぬが」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)