“紅吉”の読み方と例文
読み方割合
こうきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あんなにさはぎまはつてゐた紅吉こうきちさん今は御良人と静かな大和に、子供を抱いてしとやかな日を送るやうになつたのですもの、あの文祥堂の二階で皆してふざけたり歌つたり
これはたしか紅吉こうきち(?)の口から何時か聞いた言葉だと思ひますが、それにしても草平氏の紅い唇はあのボワツとした顔を一層だらけた、とり処のないものにする丈けのやうな気がします。
妾の会つた男の人人 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)