糞粒ふんりゅう)” の例文
不毛の地に最初の草の種が芽を出すと、それが昆虫こんちゅうを呼び、昆虫が鳥を呼び、その鳥の糞粒ふんりゅうが新しい植物の種子を輸入する、そこにいろいろの獣類が移住を始めて次第に一つの「社会」が現出する。
日本人の自然観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)