“糝粉”の読み方と例文
読み方割合
しんこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
健康で赤黒くて、純粹ではあるが、充分意志も強さうな下女のお崎にくらべると、これはまさに、糝粉しんこ細工のお姫樣のやうです。
劇場の出方でかたや茶屋の若い者などは、休場中に思い思いの内職を稼ぐのが習いで、焼鳥屋、おでん屋、飴屋、糝粉しんこ屋のたぐいに化けるのもあった。
半七捕物帳:54 唐人飴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それは糝粉しんこで二、三寸ばかりの粗末な人形を沢山作つて、盆のぐるりに並べる。その中央にはやはり糝粉の作り物を何でも思ひ思ひにこしらへて置くのぢやさうな。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)