“糈銭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょせん50.0%
しよせん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この銭は箱根の湯本ゆもとに着くと、もうつかい尽していた。そこで枳園はとりあえず按摩あんまをした。上下かみしも十六文の糈銭しょせんるも、なおむにまさったのである。ただに按摩のみではない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「陽和新布令。懶性掃柴門。梅傍辛盤発。鳥求喬木飛。樽猶余臘酒。禄足製春衣。賀客来無迎。姓名題簿帰。」伊沢氏は俸銭糈銭しよせんを併せたところで、手一ぱいのくらしであつただらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)