粛正しゅくせい)” の例文
だが第一に、なさねばならぬことは、まず、僧徒自身の粛正しゅくせいだろう。叡山えいざん自体が、腐敗していては何もできない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まわりのあらぬ噂に猛り立った父親は、いよ/\粛正しゅくせいの手を厳しくした。一家対全村の青年の間にはたゞならぬ空気がかもされた。これを爆発さしたのは、赤城の蔭祭りの機会であった。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)