竹荘ちくそう)” の例文
その間に、夫人は、竹荘ちくそうと呼んでいる奥殿の離室はなれで、静かに朝茶の釜をにかけている。その釜の湯のたぎる頃——内匠頭の庭下駄の音がそこへ近づいて来る。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)