竹千代たけちよ)” の例文
竹千代たけちよとよばれた幼少に父とわかれ、六歳で敵国の質子ちしとなってから、今日までの流転の艱難を振り返ると——生れ出たわが子へも、人生の悲雨惨風さんぷうを、思い遣らずにいられなかった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)