“竪絵”の読み方と例文
読み方割合
たてえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの大判の竪絵たてえ鯉魚りぎょ滝上たきのぼりの図は外人ひとしく称美する処なれども、余はそれよりも英泉の作中にては名所絵と美人画とを採らんと欲す。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
広重の江戸名所を描けるものその一は東都名所あるひは江都勝景と題せし横絵なり、その二は名所江戸百景と題せし竪絵たてえなり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一ツは小形の竪絵たてえにして、一ツは極めて細長き柱絵はしらえ(柱かくし絵また長絵)なり。春信は紅絵より転じて錦絵を制作するに当り、紅絵の取り来りし小形の竪絵を改めて方形となしぬ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)