童子ドウジ)” の例文
そばに寝てゐた童子ドウジが眼を覚まして、お母さんが狐になつたと怖がつて騒ぐので、葛の葉は障子に「恋しくば」の歌を書いて、去つてしまふ。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
念仏聖の多くは、放髪にして禿カブロつたものである。剃つたものは、法師・陰陽師であつた。だが、禿カブロ即、童髪ワラハガミにした「童子ドウジ」ばかりであつたわけではない。