“立本寺”の読み方と例文
読み方割合
りゅうほんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてそれと共に、悪夢からさめた人のような心もちで、今自分のいる所が、ほかならない立本寺りゅうほんじの門前だという事に気がついた。——
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼は直下じきげに、立本寺りゅうほんじの門前を、ありありと目に浮かべた。そうして、それと共に、恐ろしい疑惑が、突然として、彼を脅かした。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ええと、平六のうちは、お前さんも知っているだろう。これをまっすぐに行って、立本寺りゅうほんじの門を左へ切れると、藤判官とうほうがんの屋敷がある。あの一町ばかり先さ。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)