立合たちあい)” の例文
なかなかどうして、歯科散しかさんが試験薬を用いて、立合たちあいの口中黄色い歯から拭取ふきとった口塩くちしおから、たちどころに、黴菌ばいきんを躍らして見せるどころの比ではない。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのうちに、こちらの立合たちあいは、一方がれて小手こてを打ちに来るのを、得たりと一方が竹刀を頭にのせて勝負です。
「あいや、お立合たちあいのみなのしゅう!」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どたどたと立合たちあいうしろ凭懸よりかかって
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)