空清水からしみず)” の例文
谷間の淡靄は、その光りに飽和して、大がらの段だら縞に、山谷を染め分ける。真向うの空清水からしみずの直線的な深い山峡には、残雪が今しもめざめて、蒼白い上わ眼を見はる。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)