福州ふくしゅう)” の例文
窓ガラスの掃除そうじをしているかわいらしい子供の船員に聞いてみたが島の名もわからない、福州ふくしゅうの沖だろうという。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
主人しゅじんは、支那しな福州ふくしゅう大商賈おおあきんどで、客は、其も、和蘭陀オランダ富豪父子かねもちおやこと、此の島の酋長しゅうちょうなんですがね、こゝでね、みんながね、たゞひとツ、其だけにいて繰返して話して居たのは、——此のね
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)