禁制きんぜい)” の例文
二人は同じように、まだ頑是ない時分から女人禁制きんぜいの比叡の山に預けられて、貴い上人の膝下ひざもとで育てられた。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
禁制きんぜいを破ってひそかに彼らに恵む者があるのか、あるいは彼らが盗み食いでもするのか、いずれにしても先度の触れ渡しの趣意が徹底しないのは、遺憾であるというので
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
当分外へは出てはなりません、と外出禁制きんぜい
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
禁制きんぜい外法げほふの者としふねくもののしせま
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)