神通川じんずうがわ)” の例文
極めて稀有けうのことで、この宮川が、神通川じんずうがわとなって海に注ぐまでの間にも、二度と出くわすべき性質のものではありません。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「線を広く守ろうとすれば、勢い、線の力は薄くなる。総力を、神通川じんずうがわの一線に退きまとめて、不退ふたいの守りを、結集せん」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その書付によると、水無神社は高山にあるのではなくて、高山から一里半ほどへだてた位置にある。水無川は神社の前を流れる川である。神通川じんずうがわの上流である。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
神通川じんずうがわをこえ、射水いみず曠野こうやを西へ西へ。やがてまた大河のほとりまで来ると、成政は
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「御領内の神通川じんずうがわに店をもち、家族どもや雇人もみな一つにおりまする」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)