神護寺再建の悲願のかたわら、平家覆滅の大願を秘かに抱きつづけたという話も特に聞いたことはない。
国宝になっている神護寺蔵の重盛と頼朝との画像は隆信の筆といわれて、すでに知っておられる諸君も多いであろうが、日本の肖像画中での傑作である。『藤原隆信朝臣集』がある。
この山には神護寺という山寺があったが、久しい間誰も修繕しなかったので荒れるままに放置されている。春は霞に立ちこめられ、秋は霧の中に捨ておかれ、傷みきった寺の扉は風に吹き倒された。
「高雄の神護寺へ参らぬか」
“神護寺”の解説
神護寺(じんごじ)は、京都市右京区梅ヶ畑高雄町にある高野山真言宗の遺迹(ゆいせき)本山の寺院。山号は高雄山。本尊は薬師如来。開基は和気清麻呂である。
(出典:Wikipedia)
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