破扇やれあふぎ)” の例文
好きと云ふよりもせねばならないこととして母はさうしたのです。扇が畳目たゝみめから早く切れて破扇やれあふぎになるのを惜んだのです。けれどその体裁は極めてよくないものでした。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)