石橋せっきょう)” の例文
すべてを爪弾つまはじきした甲野さんは杖の先で、とんと石橋せっきょうたたいて、ぞっとしたように肩を縮める。宗近君はぬっと立ち上がる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
石橋せっきょうの壮士誰かよく伸びん
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうでも、好いさ。——まあ、ちっと休もうか」と甲野さんは蓮池れんちに渡した石橋せっきょう欄干らんかんに尻をかける。欄干の腰には大きな三階松さんがいまつが三寸の厚さをかして水に臨んでいる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)