“矢矧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やはぎ91.7%
ヤハギ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあ、思いがけぬ御縁ですこと。さいぜん、矢矧やはぎの長者の娘と仰っしゃっておいででしたが、まことは、どなた様でございましょうなあ」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
矢矧やはぎの橋の強盗は太閤記にも出所のない全くの俗伝で、もとより取るに足らないことではあるが、当時の野武士にそんな事は珍らしくなかったのであろう。
「梅松論」がいう——当夜、矢矧ヤハギ御着ゴチヤクアツテ、京都鎌倉ノ両大将御対面、久々ナル御物語リ、尽クトモ見エズ——とある一条の短夜みじかよは、こうして、あわただしいまにすぐ白む。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)