瞠入みい)” の例文
その心底を見透すもののようにまたそうでもないように、ふだん伏眼勝ちの煙れるひとみをゆっくり上げて、この娘はまともに青年を瞠入みいるのであった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そういいながら、かの女はかえって頼母たのもしそうにむす子の顔をつくづく瞠入みいった。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)