トップ
>
真当
>
ほんとう
ふりがな文庫
“
真当
(
ほんとう
)” の例文
旧字:
眞當
「それは変った話を聞くものだな、本所の狸囃子というのは話の種にはなっているが、
真当
(
ほんとう
)
にそんなものがあるとは思わなかったよ」
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
僕あ男だもの……それに長く
巴里
(
パリ
)
に棲もうってのにこんなことぐらい平気にならなくっちゃ
真当
(
ほんとう
)
に巴里の味が分りっこないからなあ……。
オペラの帰途
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「すりゃ
真当
(
ほんとう
)
に私を、お捨てなさるのでござりまするか……」
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
無名の青年 ——それが嘘であろうが、
真当
(
ほんとう
)
であろうが、あなたの行く処へは僕も必ず行って見せます。教えて下さい。その世界へ行く道を。
ある日の蓮月尼
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「だがな、八、手前が身投げを助けて、五両で命を買った女が、
真当
(
ほんとう
)
にあの娘なら、話はなかなか
洒落
(
しゃれ
)
ているぜ。俺の代りに行ってみる気はないか」
銭形平次捕物控:058 身投げする女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「主人の弱い尻を
掴
(
つか
)
んでいるのだろうとか、主人の命の恩人だとか言いますが、
真当
(
ほんとう
)
のことは解りませんよ」
銭形平次捕物控:132 雛の別れ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ええ、有難う…………でもあなたの
真当
(
ほんとう
)
の処が判って見れば…………それにもう何もかも最後のお別れだわ。
ドーヴィル物語
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
絶対に
真当
(
ほんとう
)
の話で、嘘も偽りも、話術的な技巧も加えては居りませんが、そんな馬鹿なことが——と
仰
(
おっ
)
しゃる方があるかも知れませんので、本題に入る前に、これによく似た例で
奇談クラブ〔戦後版〕:17 白髪の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あんた
真当
(
ほんとう
)
にそんな真似をする気⁉」
唇草
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
鳥羽
(
とば
)
の海女が幾度か東京へ来て、浅草公園や上野の博覧会で海中の作業を見せましたが、これは風俗上の問題から中形の
浴衣
(
ゆかた
)
か何かを着せて、
真当
(
ほんとう
)
の裸体は客に見せませんでしたが
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
浅五郎はお町に逢ったのは
真当
(
ほんとう
)
でございますが、それからズーッと、寺島新田の叔母の家に居りました。長命寺境内と申したのは遠方へ行くのはお許しがむずかしいと思ったからでございましょう。
銭形平次捕物控:040 大村兵庫の眼玉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「えっ、それは
真当
(
ほんとう
)
か」
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“真当”で始まる語句
真当面