“直之助”の読み方と例文
読み方割合
なおのすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
容貌ようぼうの美しい女で、小舟町こぶねちょう鰹節問屋かつおぶしどいや新井屋半七あらいやはんしちというものに嫁していた。良清の長男直之助なおのすけは早世して、跡には養子孫三郎まござぶろうと、延の妹みちとが残った。孫三郎の事は後に見えている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
良清の家は、須磨の生んだ長男直之助なおのすけが夭折した跡へ、孫三郎という養子が来て継いでから、もう久しうなっていた。飯田孫三郎は十年ぜんの安政三年から、「武鑑」の徒目附かちめつけの部に載せられている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)