目盛めもり)” の例文
オルガ姫は、どこの国の機関部員にも負けない敏捷びんしょうさでもって、しきりに目盛めもりを合わせた。——吸音器からのこえが、急に大きく、明瞭めいりょうになってきた。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
吝嗇りんしょく卑小ひしょうになりつつあるか、一升の配給酒のびんに十五等分の目盛めもりを附し、毎日、きっちり一目盛ずつ飲み、たまに度を過して二目盛飲んだ時には、すなわち一目盛分の水を埋合せ
禁酒の心 (新字新仮名) / 太宰治(著)
さあ、この屍体したいはガランの中に拾い集めて、本庁の手術室へ送って呉れ。……あとは犯人探しだ。さあ方向探知器を持ってこい。こうやって目盛めもりを合わせて、ボタンを押せばいい。ウム、出たぞ出たぞ。
一九五〇年の殺人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「塩田大尉、その方角は方向探知器の目盛めもりの上にあらわれました」
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)